ラス・モハメッド・国立公園

ラス・モハメッド国立公園は、シナイ半島の最南端に位置し、広大な平地、高くそびえたつ崖、マングローブのある入り江により構成され、陸地・水中と共に国 立公園に指定されています。ボートでのダイビングのほかに、車にて陸地を訪れることができます。公園内には、国立公園スタッフが常駐していて、環境保護の ため監視しています。訪れる、我々は、ルールを守り、環境保護に配慮する事が重要です。このシナイ半島最南端の場所には、複雑な潮の流れがあり、6 月~10月の夏場には、ツバメウオ、ギンガメアジ、バラクーダ、テングハギなど、沢山の魚の群れが集まります。この群れは、半径20以内の小さな範囲に集 まり、この魚影の濃さは、世界でもトップクラスです。また、この時期は、この群れを目当てに、数種類のサメがやってきます。

 

ラス・ガズラーニ(Ras Ghozlani)

ラス・ガズラーニは、バレイカ湾の北の入り口に位置しています。ダイビングは、コーナー付近よりエントリーして、北に向かってダイビングをするのが最適で す。ただし、このあたりは、湾の入り口のため、潮の流れが変わりやすいので、ダイビング前には、潮の流れのチェックが必要です。エントリー後、水深20m 付近に広がる棚の上には、真っ白な砂地が広がり、全長2mを超えるテーブルサンゴや、海ウチワを見ることができ、クダゴンベや、レモン・コーラル・ゴビー (子アンハゼの固有種)を観察することができます。このコーナーの外側は、潮の流れの強い時、マダラトビエイ、ツバメウオの群れなどを見れるチャンスで す。ダイビングの後半は、水深10mから15mの砂地には、いくつもの小さな根が点在し、このあたりは、リュウキュウウミウシの紅海の固有種など、多くの 種類のウミウシが生息しています。

ラス・ザアター(Ras Za´atar)

ラス・ザアターは、バレイカ湾の南の入り口に位置しています。ダイビングは、ドリフトダイブでおこなわれ、東側の斜面よりダイビングをはじめます。このポ イントは、ドロップオフが、コーナー付近まで続き、その先は砂地の急斜面へと変わります。このポイントの最大の見所は、このコーナー付近で、水深10付近 には、小さな洞窟があり、その中には、数千匹ものキンメモドキが生息し、水面からの光を浴びて泳ぎ回る姿は、まるで輝く宝石のようです。また、コーナーの 外側は、磯マグロ、大カマス、サメ、などがやってくるポイントとなっています。水面のコンディションが良い時には、水面近くを観察してください。マンタ、 カジキ・マグロを見れるチャンスです。

 

ジャック・フィッシュ・アレー(Jack fish Alley)

ジャック・フィッシュ・アレーでのエントリーポイントは、崖の上の白いマークが目印となり、2つの小さな洞窟ダイブが出来ます。潜行後、水深5mを維持し ていくと、1つ目の洞窟があります。この洞窟は、水面にあいた穴よりスポットライトのような太陽の光が差込み、出口から見る海の色は、神秘なまでに鮮やか なブルーです。T2つ目の洞窟の入り口は、水深15付近の砂地の斜面上にあり、水深15mから入り、縦に5m付近まで上昇します。そこには、1つ目の洞窟 に勝る、自然光の美しさがあります。このポイントは、別名、漁師の銀行と呼ばれ、漁師が好む、ロウニンアジ、クロヒラアジ、カスミアジ、マルコバンなど、 多くの種類のアジの通り道(アレー)となっています。

イール・ガーデン(Eel Garden)

イール・ガーデンは、国立公園の北斜面に位置し、北風の影響を受けやすいポイントとなっています。ダイビング前には、水面のコンディション・評価が必要と なります。エントリーすると、目の前には、水深5mから広大な砂の傾斜面が水深40m付近まで続き、その上には、このポイントの名前となっている、チンア ナゴが多数生息しています。この砂地の終わりは、突然、ドロップオフへと変わり、多くの種類のアジが見る事ができます。この砂地と、ドロップオフのコント ラストは、地形派ダイバーの方へお勧めします。 

シャーク・オブザーバトリー(Sharks Observatory)

東側から西側にかけてのコーナーはドロップオフになっています。このポイントは、ビーチエントリーの出来る、数少ない場所となっていています。ビーチエン トリーの場合、水面から水深5mにかけて伸びる縦穴より潜行します。コーナー付近には、色鮮やかなサンゴ、さらには、魚の群れ(バラクーダなど)が現れま す。このポイントの高台には、展望台が設置され、ここから見る風景は、忘れることはないでしょう。      

シャークリーフ・ヨランダ・リーフ(Sharks Reef& Yolanda Reef)
シャークリーフ・ヨランダ・リーフは、シナイ半島の最南端に位置し、グバル海峡と、ティラン海峡の海流がぶつかり合い、複雑な潮の流れを生んでいます。そ して、年間を通して、この流れは、栄養豊富な海水を運んできます。この地形的状況により、沢山の魚たちが、この海水を求めて集まってきます。特に6 月~10月にかけての夏場には、何種類もの魚の群れがあつまり、迫力あるダイビングを楽しむことができます。通常、エントリーは、シャーク・リーフより行 います。このリーフの外は水深800mまでドロップオフになっていて、潜行開始直後より、バラフエダイ、ギンガメアジ、バラクーダなどの沢山の群れを見る ことができます。このドロップオフを過ぎると、砂地の斜面が見えてきます、この斜面には沢山の根が点在し、ドク・ウツボや、オコゼの住処となっています。 そして、この斜面の先には、ヨランダ・リーフがあります。このリーフの外側、水深10m~20m付近には、色とりどりのソフトコーラルガ広く生息し、国立 公園内で一番の美しさといえるでしょう。ヨランダ・リーフの終わり水深10m付近には、沈船があります。ほとんど部分は、ドロップオフ下へと沈んでしまし たが、船に積まれていたコンテナが今でも見ることが出来ます。このコンテナの中には、バスタブ用品がつまれていて、砂地の上には、便器、バスタブ、洗面台 などが転がっています。このポイントでの、魚の群れ、そして、有数のコーラルガー デンは、ラス・モハメッド国立公園の代名詞といえ、世界でも有数のダイビングスポットとなっています。